リベラルアーツカフェ122

ICT活用による地域課題解決
~とちぎデジタルハブの事例から~


リベラルアーツカフェVol.122レポート

 今回のカフェも前回に続き、情報通信月間参加行事として開催しております。今回のゲスト、とちぎユースサポーターズネットワーク代表理事の岩井俊宗さんとは、昔からまちづくりの現場でお会いすることも多く、たまたま私も参加している「とちぎデジタルハブ」という企画のコーディネーターもされている縁も重なり、情報通信月間のテーマにもぴったしということで、岩井さんを今回、お招きしました。

 今回の参加者は、当カフェの常連さんと、岩井さんや私がまちづくりの現場などで知り合っている方々が、ほぼ半々という陣容、緩やかな感じでスタート。カフェの概要と今回の情報通信月間の説明の後、緩やかに自己紹介、その後、岩井さんから自己紹介と話題提供をしていただきます。
 岩井さんの自己紹介では、これまでのまちづくりの軌跡など多くの事例をご紹介いただき、次々と新たな事業を興しながら、常に相談が舞い込んでくる様子なども伺えました。

 本題のとちぎデジタルハブについての話に入る前には、地域の課題解決についての整理の仕方などもお話しいただきました。

 さて本題の「とちぎデジタルハブ」。地域の課題をデジタルの助けも使いながら解決の糸口を探っていこうという企画で、栃木県総合政策部デジタル戦略課によって、2021年10月からスタートしました。会員制(ニックネーム利用)の電子掲示板風な見た目で、投稿はオープンにされています。
 これだけですと「な~んだ、ただの掲示板じゃないか」という印象ですが、ここにコーディネーターが存在する理由がありまして、官民双方が関われば解決の糸口が見えるかも知れない課題について適宜ピックアップし、不定期に「課題深堀会」という意見交換の場(主にリモート)を設けたり、仲間を募り、事業化を目指して「プロジェクト化」したり、更には県と連携して「実証実験」を行ったりするなど、コーディネーターによる伴走支援ともいえる寄り添いを常時行っています。
 更に今後は、これまでの経験や反省などを活かして、デジタル技術やデジタルシーズへの理解を深める勉強会なども開催していきたいとのことです。

 実際に実証実験までこぎつけているプロジェクトもあり、「林業従事者安全確保」「カワウ被害対策」「山あげ祭映像化」などが事例として挙げられ、これらが県民からの投稿がきっかけで始まっていることを改めてお話しされました。

 そして、岩井さんから本日の参加者に聞いてみたいこととして、「新しい技術、新しい世界(常識)がありながら、(そこに踏み込む抵抗感をどうしたら和らげ)自身をアップデートしていく行動をとれるようになるか。」というお題をいただき、話題提供が終わりました。

 ここからはフリートーク・意見交換です。主な質問・意見やアイデアなどは以下の通りです。(→矢印以降は回答・反応)

 当カフェあるあるですが、「終盤に近付くと話が盛り上がって時間ギリギリになる説」が今回も発動され、もう少し話したい方も多かったかと思いますが、一旦幕引きと相成りました。
 今回も全国からご参加いただきました。とちぎデジタルハブは栃木県外の方ももちろん登録可能ですので、「昔、栃木に住んでいた or 通っていた」「将来住んでみたい」「まったく所縁は無いけど気になる」方々など、ぜひこの機会に参加してみてはいかがでしょうか?
 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

[文責:藤平 昌寿(リベラルアーツとちぎ 代表)]

リベラルアーツカフェVol.122(2023/6/7)開催のお知らせ

ご質問等は info@la-tochigi.net でも受け付けます。


 5月・6月は総務省の情報通信月間参加行事として開催いたします。今回は、NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク代表理事の岩井俊宗さんをお招きします。

 このNPO法人では、地域×若者を軸に様々な地域課題解決に取り組んでいる団体ですが、その中の一つ「とちぎデジタルハブ」についてご紹介いただき、参加者との質問や対話なども予定しております。とちぎデジタルハブには私自身も参加しており、不定期に開催される「課題深掘り会」にも出席しております。

 栃木県内の皆さまはもちろん、全国からオンラインで参加可能です。どうぞお気軽にご参加ください。

from: 藤平 昌寿(リベラルアーツとちぎ代表)