リベラルアーツカフェ160
哲学対話で考える「健康」のこと
哲学対話で考える「健康」のこと
はこだて国際科学祭出展企画も5年目となりました。はこだて国際科学祭は「食」「健康」「環境」という3つのテーマを毎年回しており、リベラルアーツカフェでの哲学対話もこれに合わせたテーマ設定となっております。今年も全国各地から幅広くご参加をいただきました。
はじめはチェックインということで、参加者の自己紹介&「健康」というワードから気になることを紹介いただき、対話セッションに入ります。
まずは、自己紹介で出てきた「身体の声を聴く」ということについて。発言者に伺ったところ、マインドフルネスやボディスキャンのことだとのこと。実はカフェ154でまさにこれをテーマにしたカフェを開催しており、当時の参加者も本日居られました。
その後は、様々な話が散発的に出てきましたが、「自覚症状が無い病気は健康or不健康?」というような話も出てきました。健診等で出てきた数値で初めて病気を知るが、でも痛みや辛さが無い、これはどうなんだろう?という議論。今回の参加者には障害をお持ちの方も居られ、努力で改善できるケースと無理なケースについての言及もありました。
「健康とは?」「不健康とは?」という話もありました。「働けるかどうか?」「苦痛があるかどうか?」「したいことができるかどうか?」といった様々な見方が出たほか、家庭環境や犯罪行動など、自分以外に悪い方向の影響を及ぼす「社会的な不健康」もあるという話も。これは以前のサイエンスらいおんカフェでも取り上げた「社会的共助」が処方箋となり得るのかも知れません。
一定の年齢層になると出てくる「不健康自慢」や「不幸自慢」の話にも至りました。「自慢」という言葉が使われるが、どちらかというと「共感」や「シンパシー」を得たいから話すのでは?という仮説に対し、「弱さ」は共感しやすいが、「強さ」は共感を得にくいので、不健康・不幸の話の方が受け入れられやすいのではないか?という補足も入れられました。
最後の方では、障害との向き合い方についての話もありました。はじめは受け入れがたく、やがて試行錯誤しながら、いわゆる合理的配慮に辿り着いて共存していく、といった流れもあり、そこに早く辿り着くには、社会的共助や学習などの環境が必要との意見も出ました。
他にも多くの話題が出ましたが、来年の夏もまた科学祭テーマで対話できることを祈念して終了しました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
[文責:藤平 昌寿(リベラルアーツとちぎ 主宰)]
8月のファシリテータ:
藤平 昌寿(ふじひら まさとし)さん
(リベラルアーツとちぎ代表・武蔵野大学客員研究員)
テーマ:哲学対話で考える「健康」のこと
日時:2026年8月27日(木) 20:00-21:30
開催場所:オンライン開催(zoom利用)
参加費:無料
定員:20名
お申込み:https://la-cafe160.peatix.com または表示のフォームから
ご質問等は info@la-tochigi.net でも受け付けます。
ここ4年間、8月は「はこだて国際科学祭」出展企画として、その年の科学祭テーマについて哲学対話する回をお届けしました。今年もまた「はこだて国際科学祭」に出展いたします。今年の科学祭のテーマ「健康」にちなみ、健康についての哲学対話を開催いたします。
はこだて国際科学祭のテーマは、「食」「健康」「環境」を3年ごとに回していて、今回5回目なので、2巡目に入っています。過去のテーマでも全国各地から様々な方々が参加され、大変盛り上がりました。1巡目でも一番盛り上がった食のテーマに再び触れたいと思います。
今回も科学祭の本祭期間中で、例年同様オンラインでの対話となります。哲学対話が初めての方でも経験者の方でも楽しめると思いますので、今回も全国の皆さんと食について思うこと・感じることなどを対話してみたいです。ぜひご参加ください。
from: 藤平 昌寿(リベラルアーツとちぎ代表)